Typescript の練習として type-challenges をやった備忘録です。
前回の続きをやっていきます。
MinusOne
Given a number (always positive) as a type. Your type should return the number decreased by one.
解答例
ちょっと 1 問目から訳わからなくて解けませんでした。またどこかで解こうと思いますが、一応解こうとした過程を下に書いて供養しておきます。
結果を見ると再帰の限度に引っかかっているようです。T を文字列として解釈し 1 桁ずつ処理することで解ける気はするのですが、 その実装が思いつかず解くことができませんでした。
PickByType
From T, pick a set of properties whose type are assignable to U.
解答例
T[P]が U に割り当て可能なプロパティのみ残す型です。この問題は TypeScript4.1 が使用できる Key Remapping を利用して簡単に解くことができます。
絶対上の Minus One のほうが難しい…
StartsWith
Implement StartsWith<T, U> which takes two exact string types and returns whether T starts with U
解答例
この問題は Conditional Types と Template Literal Types を使って解くことができます。
Conditional Types Template Literal Types
EndsWith
Implement EndsWith<T, U> which takes two exact string types and returns whether T ends with U
解答例
考え方としては、上の StartsWith と同じでテンプレートリテラルで U が末尾に来るような型を作り、T をその型に割り当て可能かどうか調べます。
PartialByKeys
Implement a generic PartialByKeys<T, K> which takes two type argument T and K.
K specify the set of properties of T that should set to be optional. When K is not provided, it should make all properties optional just like the normal Partial<T>.
解答例
Mapped Types を用いて単純に下のような型を作ると、交差型になってしまいます。
なんとかして K を満たす P だけに ? をつけたいところですが、それは不可能です(要出典)。 そこで、交差型を 1 つにまとめるような型 Flat を考えます。
最後に K の初期値として keyof T を与えて完成です。
RequiredByKeys
Implement a generic RequiredByKeys<T, K> which takes two type argument T and K.
K specify the set of properties of T that should set to be required. When K is not provided, it should make all properties required just like the normal Required<T>.
解答例
上の PartialByKeys と同じ考え方で解くことができます。
Mutable
Implement the generic Mutable <T> which makes all properties in T mutable (not readonly).
解答例
Mapped Types を用いることで readonly も取り除く事ができます。
OmitByType
From T, pick a set of properties whose type are not assignable to U.
解答例
上の PickByType と同じように解くことができます。
ObjectEntries
Implement the type version of Object.entries
解答例
T を [ key , value ] なユニオン型にする問題です。最初は下のような型を思いつきました。
しかしこれでは、T が Partial な場合に undefined が入ってしまうようです。そこで、下にあるテストケースも加味すると下のような型を追加で作ればいけそうです。
- T が undefined | K のように表される型のときは K を返す
- T が undefined | K のように表せないときは undefined を返す
このような型 RemoveUndefined を追加して完成です。
ちなみに RemoveUndefined で[T]としているのは、分配されるのを防ぐためです。詳しくは以下を参照してください。
Distributive Conditional Types
Shift
Implement the type version of Array.shift
解答例
単純に infer を使って最も左の要素を取り除くことによって解くことができます。
Inferring Within Conditional Types
Tuple to Nested Object
Given a tuple type T that only contains string type, and a type U, build an object recursively.
解答例
とりあえず再帰を使いそうなので、T が空になったときに再帰を終わるようにしておきます。
T の右端のものが深くネストされていくので、なんとなく右端から処理していったほうが良いような気がします。 そこで、型変数 V を導入して毎回のループで { R : V } みたいな感じにしていったら良さそうです。
最後にエラーがでないように L と R に制約をつけてあげます。
Reverse
Implement the type version of Array.reverse
解答例
上でやったように右端から処理していけば解けると思います。ここまで書いてから思いましたが下のようにすれば条件分岐が少なくなるので、 こっちのほうが見た目がきれいかもしれません。
Flip Arguments
Implement the type version of lodash’s _.flip.
Type FlipArguments<T> requires function type T and returns a new function type which has the same return type of T but reversed parameters.
解答例
上で作った Reverse を使えばそこまで悩むことはないと思います。
FlattenDepth
Recursively flatten array up to depth times.
解答例
条件分岐が 3 回もあってしかも再帰するので、かなりややこしくなってしまいました。行っていることは上から順に、
- T が要素を 2 つ以上持つことをチェックし、その要素を L,R に格納。
- L が配列型かどうか確認。配列型ではないなら展開せずに R を再帰させる。
- M[“length”]が D なら展開せずに R を再帰させる。そうでないなら L と R 両方再帰させる。
という感じです。これを書くのに以前やった Flatten という型をベースにしたのでこのような形になりました。
2 回目の条件分岐までやっていることはだいたい同じです。
心残りとして、厳密に 19260817 のような大きい回数展開していないので本当にそのレベルの深さのものを展開しようとすると、おそらく再帰回数の制限に引っかかることです。
BEM style string
The Block, Element, Modifier methodology (BEM) is a popular naming convention for classes in CSS.
For example, the block component would be represented as btn, element that depends upon the block would be represented as btn__price, modifier that changes the style of the block would be represented as btn—big or btn__price—warning. Implement BEM<B, E, M> which generate string union from these three parameters. Where B is a string literal, E and M are string arrays (can be empty).
解答例
非常にかっこ悪いですが、愚直に E,M が空かそうでないかで分岐させました。もっときれいな書き方を私に教えてください(懇願)。
リテラル型にユニオン型を与えると勝手にすべてのパターンのユニオン型にしてくれるのが便利です。
終わりに
またしても解けなかった問題が増えてしまいました。なかなか悔しい…
なんというか、時々「難易度おかしいでしょ!!」と言いたくなる問題がありますね。こういうものを解けるようになったとき、1 つ成長できるのでしょうか?
ちなみに、次の問題をさらっと読みましたがもう解けない気がしてます。